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若し愚癡多からんに、常に念じて観世音菩薩を恭敬せば、便ち痴を離るることを得ん。

無尽意よ、観世音菩薩は、かくの如き等の大威神力ありて、饒益する所多し。この故に衆生は常に応に心に念ずべし。

 

自分の行為が認められなかったり、失敗した時、思うようにことが運ばなかったり、過ぎ去った事に囚われたりする時、つい愚癡をこぼす事は誰にもあります。
しかし、結果が出てしまったことや、過ぎ去った時間は取り戻す事は出来ません、その為に心に不安の種が宿って臆病になり愚かな振舞いをしたり他人を恨んだりします。
そんな時には観音菩薩の名をお唱えして見てください、観音様は必ず助けてくれる、そう信じて疑わぬ心でそのみ名を称えることで物事の道理、真実が見えてきます、たとえどのような結果になっていたにせよその原因を正しく見つめ直す事で心の不安は取り除かれます。



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一口豆知識  〜 お数珠 〜 

 

仏教徒であれば誰もが携帯しているお数珠ですが、浄土宗のお数珠はご覧のように二連の珠数です、これは法然上人の弟子、阿波介(あわのすけ)の考案と伝えられています

当時、かなりの悪人であった阿波介が、旅の途中、夜道で迷いさまよう中、来世への不安をいだき全てを棄てて法然上人の弟子となる、以後両手に一連の念珠を持ち片方の珠数で数を取りながらの念仏生活であったが、やがて現在使われている二連の珠数を作った、

この珠数は阿波介の念仏と法然の念仏は「助け給えと念ずるお念仏に勝劣はありません」と教える法然浄土の教え「愚痴に還る(己の本性を見つめなおす)心」を育てる大切なお道具です。

 

 

 

 


 
 
〜 〜余慶の扉〜 〜

浄土宗21世紀劈頭宣言

浄土宗は、21世紀を迎え、すべての人びとの幸せを願って、ここに宣言する

愚者の自覚を 家庭にみ仏の光を 社会にしみを 世界に共生(ともいき)を

「浄土門は愚癡に還りて極楽に生ず」「智者のふるまいをせずして、ただ一向に念仏すべし」が、法然上人の教えの到達点であった。

ここには、なによりも自らのいたらなさを見つめる「愚者の自覚」があった。

この人間観こそ、21世紀の諸問題を解決する出発点である。

(浄土宗ホームページ、 21 世紀劈頭宣言、法然上人の心を世界へ、より抜粋)

「法然上人絵伝―巻八、第八段部分」京都、知恩院所蔵(写真3)

法然上人の高徳を慕う人々がみた様々な瑞夢のなか、上人様が外にお出になった所、天から美しい童子たちが降臨して、法然上人の回りを取り囲んでおられる夢が描かれていますそこには自性清浄(第9回七難の五、悪鬼の難)そのままの御心の法然上人であるからこその教え「愚癡に還る心」が伝わってきます。

資料:
(写真 3 ―続日本の絵巻2法然上人絵伝2−中央公論社刊)


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