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本文五行目六段目から九行目まで
(写真1)

仏は無尽意菩薩に告げたもう「善男子よ、若し無量百千万億衆生ありて、諸の苦悩を受けんに、この観世音菩薩を聞きて一心にえば、観世音菩薩は、即時にその音声じて皆、解脱るることを得せしめん」

 



写真1

 


善男善女人
(浅草観音初参り)より



釈迦は弟子である無尽意菩薩を前に語りはじめました、「善男子よ!」(左写真)と、そして集まった全ての人達に向かい呼びかけたのです。

「この世において、幾千万億という人間がどのような苦しみの中にあっても、観世音菩薩の名を聞き、その名を称えるならば彼らはすべてその苦しみから解放されるであろう」

ここに初めて偉大な仏観音菩薩が明らかにされたのです。

ざわめきとともに歓声が上がりました、初期の仏教は個人の悟りを目的にその力が注がれていました、それが今人々の救済へと大きく進み始めたのです。

苦しみは、縺(もつれ)た糸のような、泥沼を歩くような様々な要素が絡みあい生まれるものです、その「事実を見極め、救いの手立てを組み立て、瞬時に手を差し伸べてくれる仏」これが観音菩薩であり音声を観(み)て救ってくださる心であると言うのです。

どんなに苦しい時でも、つらい時でも自分を投げ出すことなく、誠意を持って事に当たり、人を認め合う心、信じる心を持っていれば必ず真実が見えてきます、その教えを信じて疑わぬ心で観音菩薩の名を称えれば、救われた自分が、今度は自分が観音菩薩に成っている事に気がつくはずです、それが観音菩薩の真の願いです。

一口豆知識 〜六観音について〜 

 

ところで皆さん観音様のお姿をよくみて下さい、世に言う六観音です


木造六観音


向かって右から「聖観音様」続いて「十一面観音様」、沢山の手を持つ「千手観音様」、馬の顔をその頭に載せた「馬頭観音」、すべての衆生の悩みを救う「如意輪観音」、清楚で清らか、仏母と呼ばれる立像の「准胝観音」です、有れば有るで悩み、無ければ無いで悩む全ての衆生の全ての悩み苦悩を必ず救い摂取(せっしゅ)すなわち救い下さる御心がそのお姿として現れています(写真4)


写真4



千差万別、変現自在のお姿から有名なお経「般若心経」に出てくる観自在菩薩とはまさしくこの様にそのお姿を自在に現すところから観自在菩薩と言われています。

引用:
木造六観音-(重文大報恩寺―京都千本釈迦堂)
写真4(三十三間堂)「集英社日本仏教の世界8」より


 
〜 〜余慶の扉〜 〜

悩み苦しむ人々が、観音様の名前を呼べば必ず助けてくれるよ!と、(写真3)
そのように聴いても私たちは中々信じられません、まして念仏する事などよほど困った時の神頼み?仏頼みぐらいなもんです、でも観音様は諦めません「一心に」信じて疑わぬ心を持ってその「み名を称えば」すぐさま「その音声を観じて」と有ります、(写真4)声は聞こえても見えないものです。
しかし観音様は救いを求める声の中にその意味する所をつぶさに観(み)て、なおかつ即座に救いの手を差し伸べてくださるのです(写真5)

浄土宗の開祖法然上人は「念仏の尊い教えを聞いたと言っても信じなければ聞かない事と同じです、信じたと言っても念仏を称えなければ信じたことになりません」とハッキリとお示しです。

信仰心とはまさしく信じて疑わない心でそのみ教えを実践する事です。


写真3


写真4


写真5




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