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絵図(写真1)の本文
(二行目から5行目の上から五字まで)

その時、無尽意菩薩は即ち座よりちてえに右の肩をし、合掌し、仏に向かいたてまつりて、このす「世尊よ、観世音菩薩は何の因縁を以って観世音と名づくるや」と



写真1

 


写真2

観世音菩薩についてお話いたします。
釈迦の言葉に、弟子の無尽意菩薩は立ち上がり師の前に進み両手を合わせ仏(釈迦)に向かい「なぜ観世音菩薩と言うのですか」と尋ねました(写真2)、菩薩は座より立ちて、とは正(まさ)しく、その求道の決意の程を表す姿です。

立ち上がって先生の前に進んでいき、質問する、そんな生徒がいたら先生はどんなにか嬉しいでしょうか、そのぐらいの意気込みで勉強したいものです。

「たたけよさらば開かれん」とはキリストの教えですが、何事に於いても積極的に努力する姿勢が必要です、禅宗の開祖達磨大師に教えを請う慧可は自らの腕を切り落として求道の決意を示し弟子となりました、人の道を歩むには確(しっか)りと聞かなければならない事があるのです。
無尽意菩薩は大勢の聴衆、他の弟子達と共に立ち上がりその教えを希(こいねが)ったのです。

「世尊よ、私たちに観世音菩薩のことを教えてください」と!




*注
文中に仏と有るのは釈迦のことで師、釈尊、世尊、仏陀、等と呼ばれますが当講座ではその内容により表記が異なることがあります



一口豆知識 〜〜 

 

京都の町並みは碁盤の目のようだと言いますが時の第50代天皇桓武天皇(西暦737年〜806年)が造都にあたり、お坊さんの袈裟の内、九条袈裟を広げ「この様な街並みにしなさい」と口にされたと聞いた事があります。
その京都で8月16日に行なわれる「大文字焼き」五山の送り火はれっきとした宗教行事です。 お盆に各家庭で行なわれる御先祖様の精霊送りと同じ意味の行事なのです 。


送り火


 
〜 〜余慶の扉〜 〜

師、釈迦に教えを請う弟子たちの姿をご覧下さい、遍袒右肩(へんだんうけん)といい右肩の肌をあらわにし釈迦に向かい合掌いたします(写真3)
この姿が師に対して敬い慕う尊敬の最高の姿です。

  現在お坊さんが衣服の上に纏っているものを袈裟(けさ)と言います。これはお釈迦様が修行のときボロ布などを洗い清め縫い合わせ衣服としていたことから今日(こんにち)袈裟(けさ)という形あるものにして、仏に対し最高の敬意を表すものとして身に着けます。

  袈裟の写真を見てください、(写真4)大小、形は様々ですが皆布切れを縫い合わせる形で作って有ります。
お坊さん自身が修行者であり求道者であることの姿が袈裟をつける姿です、日本のお坊さんは着物(衣)の上に袈裟を纏います(写真5)
インドとは気候が違います、地肌を出していたのでは北海道のお坊さんは凍えてお経どころではありません、でも両手はしっかりと合わせます、常に相手を敬いみ仏と常に在ることを形に表しています。


写真3

写真4

写真5

*写真3−西村公朝「釈迦と十大弟子」新潮社刊より

*写真5−浄土宗の法式 済々坊刊より






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