第十六回- 比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷身を説く

 

*文中の下線が引いてある単語にカーソルを合わせるとフリガナや注釈が見れます

(写真1)

まさに比丘比丘尼優婆塞優婆夷をもって得度すべきものには、すなわち比丘比丘尼優婆塞優婆夷じて、ために

現代語訳

比丘比丘尼優婆塞優婆夷の姿を見ることによって救われる者には、ただちに比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷の身を現わして、その人びとのために法を説き

比丘は男僧の事で観音三十三身の第十五身

  もともとは乞食(こつじき)する男性のことで、ふつう二百五十項目の戒律(具足戒)を受けた男性の修行者

比丘尼は尼(に)僧の事で観音三十三身の第十六身

  比丘同様乞食する女性のことで三百四十八項目の戒律(具足戒)を受けた女性の修行者

優婆塞は観音の三十三身の第十七身

  清信士近事男善宿男などと漢訳する、男性の在俗の 信者のことで、一定の戒律を守りながら出家者を支援し、出家者より教えを受ける男性

優婆夷は観音三十三身の第十八身

  清信女、近事女、善宿女などと漢訳、優婆塞同様、出家者に使え、その教えを受ける女性
これらは四衆といい四種類の信徒という意味です。仏教教団の中の出家者と在家の人びとの事で、出家となるには男女共に具足戒という戒律を守らなければいけないし、在家(一般社会)にある者も信者は五戒、や八戒などの戒を守らなければいけない
これは単純に戒律をまもれば良いと言うだけでなく、人間社会にも守るべき規律、ルールというものが在る事を教えているのです。






写真1婆羅門身


写真1





一口豆知識  〜 白衣観音   〜 

「白衣観音ーびやくえかんのん」三十三観音の一

白は清浄菩提心を表し「白い処に住するもの」また「白い衣を着たもの」の両方の訳がある。

多くの場合頭から白衣を被る姿が多い、この白衣は在俗の信者が着ける衣で,その色のいわれる処の菩提心がよく諸仏を生ずる事からこの白衣観音を観音菩薩の母であるとか、阿弥陀如来のお后であると言われている。

国内では群馬県高崎市の高野山真言宗慈眼院の高崎白衣大観音が有名である




写真2





 
 

〜 〜浄土衆歳時記〜 〜

旧暦の五月を皐月、早月とも書いて「さつき」と呼びます。

『奥義抄』は「田植うること盛りなるゆえに、さなえ月といふを誤れり」と早苗を植える月の意味で早苗月といったのを「さつき」と略されたものとしています。

また、『万葉集』や『日本書紀』にも五月と書いて「さつき」と読ませています。
この月の別称にはこの他に菖蒲月、啓明、芒種、茂林などがあります。 五月五日は端午の節句、五節供の一つで、本来は旧暦五月五日のことをいいます。 五月は物忌みの月として知られ、中国では古くから薬草とりや、菖蒲酒を飲み邪気をはらうなどの行事が行われてきました。これが平安時代に日本に伝えられ普及したものです。

この頃はまた立夏とも呼ばれ暦の上では夏となります。
この月に入るとすぐに千本閻魔堂で大念仏狂言が行われます。 前回お伝えした念仏会が無言で行われるものに対してこの千本閻魔堂(引接寺)で行われる閻魔堂念仏会は、唯一せりふを用いているところに特徴があります。




写真3




写真4



 
 



本講義で使用しております文章、画像などの転載や引用など一切を禁止します。



Copyright(c) 2005 Kaizenin.Com All Rights Reserved.