(写真1)
まさに小王の身をもって得度すべきものには、すなわち小王の身を現じて、ために法を説き
また、王の姿を見ることによって救われるものには、ただちに小王の身を現わして、その人びとのために法を説き
小王身は観音三十三身の第十身で一国の王、城主を指す。
「夫れ仁義禮智信は五常の道、王者の當に脩飭すべき所なり。五者脩飭す。故に天の祐を受け、鬼神の靈を享く(字通-白川静-平凡社)」
とあるように観音菩薩は時に国王の身を現わし人の常に守るべき五つの道徳(五常)を説くことにより自然に人心に仏道を沁みこませるのである。
五常の一
「仁(じん)--慈(いつく)しみ、人とあい親しみ、思いやる心、人の道の基本」
同 二
「義(ぎ)--礼にかなった行い、正義を指す、正義とは一(ひとつ)に止ま るものであり人の行う節度ある美しい行いをいう」
同 三
「礼(れい)--神を祭る儀式、作法をさし、真心のあらわれとしての礼儀作法
同 四
「智(ち)--知恵をいう、特に事の善、悪の分別をつけることの出来ること をいう」
同 五
「信(しん)--まこと、すなわち人の心と言葉が一心同体であることをいう、 真実、誠実のことであり疑う事の無い心をいう」
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