第十一回-小王身を説く

 

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(写真1)

まさに小王をもって得度すべきものには、すなわち小王じて、ために

また、の姿を見ることによって救われるものには、ただちに小王の身を現わして、その人びとのために法を説き

小王身は観音三十三身の第十身で一国の王、城主を指す。

れ仁義禮智信は五常の道、王者の脩飭すべき所なり。五者脩飭す。故に天の祐を受け、鬼神の靈をく(字通-白川静-平凡社)」
とあるように観音菩薩は時に国王の身を現わし人の常に守るべき五つの道徳(五常)を説くことにより自然に人心に仏道を沁みこませるのである。

五常の一
「仁(じん)--慈(いつく)しみ、人とあい親しみ、思いやる心、人の道の基本」

同  二
「義(ぎ)--礼にかなった行い、正義を指す、正義とは一(ひとつ)に止ま るものであり人の行う節度ある美しい行いをいう」

同  三
「礼(れい)--神を祭る儀式、作法をさし、真心のあらわれとしての礼儀作法

同  四
「智(ち)--知恵をいう、特に事の善、悪の分別をつけることの出来ること をいう」

同  五
「信(しん)--まこと、すなわち人の心と言葉が一心同体であることをいう、 真実、誠実のことであり疑う事の無い心をいう」

 

 





写真1





一口豆知識  〜 蓮臥観音   〜 

 

「蓮臥観音--れんがかんのん」 (写真2)
観音菩薩三十三身中の一つ、蓮華のうえに坐臥することからこの名がある

ご承知のように、ほとんどの仏様は蓮華座(写真3−2、3)といって蓮華の台座に坐っています。

これは古代インド、ヒンズー教にあるヴィシュヌ神話によれば

「この神のから生まれた蓮華の中に梵天がいて全てのものを作り上げた」

とされている処からから 仏教においては仏様がお坐りになられる台座を蓮華座とした。

さらには蓮華が泥中に咲く花でありながらその姿、色が気高く気品に満ちており、その清楚な姿(写真3)はまさしく仏様そのものとして今日まで大切にされてきた。




写真3-1・3-2

 


写真2


写真3(蓮華)
 
 

〜 〜浄土衆歳時記〜 〜

明治憲法で祝日とされていた「紀元節--紀元前六六〇年神武天皇の即位に因る」が昭和四十二年国民の祝日として制定された「建国記念日」 その二月十一日あたりをすぎますと寒さも一段と増してきます。

雪国ではこれからこそが大雪の時期ですが暦の上ではこの十九日ころを雨水と呼びます。
初春にあたり旧暦の正月をさします、雨水とは雪や氷が溶け、雪が雨に変わる季節と言われていますが、そのようすは地域により大きく異なるところです。

浄土宗ではこの時期、各地のお寺で涅槃会(写真4)が行われます。
詳しくは当山HP浄土宗の教え--年間行事涅槃会をご覧ください
涅槃会

又、浄土宗の一般寺院では第二祖の聖光房弁長(鎮西上人1162〜1238)の命日が嘉禎四年(1238)二月二十九日であることから、平年は二十八日、閏年は二十九日に「鎮西忌」としてご命日法要を営んでおりますが「浄土宗大本山善導寺(写真5、いずれも同寺発行のパンフレットを使用)

福岡県久留米市ではこれを開山忌として三月二十七日から三日間、盛大に営まれます、案内図等を掲示致しますので一度是非ご参詣してみてください。


(写真4) 涅槃会
写真5(クリックで拡大)

久留米善導寺
案内図

参考資料:
「観音経事典ー観音経事典編纂委員会編ー柏書房」より引用
「浄土宗歳時記ー田原照純・藤井正雄監修ー四季社」より引用

 




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