第二回、仏身を説く,十九説法の第一説法

 

*文中の下線が引いてある単語にカーソルを合わせるとフリガナや注釈が見れます

仏、無尽意菩薩に告ぐ。善男子よ、もし国土ありて衆生の、まさにをもって得度すべきものには、観世音菩薩はすなわち仏の身をじて

仏は、次のように無尽意菩薩に答えた。

「無尽意菩薩よ、もしある国の人びとで、の姿を見ることによって、救われるものには、観世音菩薩はただちに仏の身を現わして、その人びとのために法を説くのである」

*仏身(ぶっしん) 観世音菩薩の三十三身の第一

*得度とは衆生を悟りの世界に導きわたす事(観音経事典)です。
仏のお姿を見ることで救っていただける方も多いと思います。 仏の尊像を美術品的価値観で観る方もおられますが、各寺院におられるみ仏様は我々を救おうとして仏身を現わしてます。

真に尊い事です。





写真1





一口豆知識  〜 青頸観音   〜 

 

青頸観音』 観音菩薩三十三観音の一つ

「頸」(きょう)とは首のことでそこが青黒いとされるところからこの名がある。
インドの神話、シヴァ神が壷から毒が流れて人々を苦しめないようにするため、自ら飲んだため首が青くなったという、その後仏教の教えに帰依*したとされている。

その名前を聞いただけで、みな苦を離れ(はなれ--開放され)解脱*(げだつ)を得て悟りを開くことが出来るといわれているところから仏身に配せられている。


* 帰依---仏の教えをいただき弟子になること

* 解脱---自由で安らかな状態

 

 


写真2
 
 
〜 〜浄土衆歳時記〜 〜


神無月(かんなづきー旧暦十月の異称)

一般的には全国の神々が出雲大社に集まり、諸国の神社では神々が留守となるという事のいみです。別称として大月、吉月、坤月、神有月他の呼び名があります。

浄土宗ではこの時期(十月〜十一月) 全国ほとんどの寺院で十夜法要が行われます。
中でも鎌倉市にある大本山光明寺の十夜法要は關東三大十夜の一つといわれ、引声阿弥陀経(いんぜいあみだきょう)と引声念仏(いんぜいねんぶつ)が有名で「引声念仏の十夜」とも「双盤(そうばん)十夜」とも称されています。
浄土宗の十夜法要はこの光明寺が発祥で、第八世観譽祐崇上人が明応四年(一四九五)四月二十一日、御土御門天皇の綸旨(りんじー勅命)を賜り、その時天皇より「阿弥陀経」をいただき十夜法要の許可を受けた事に始まります。

俳句に(十夜粥ーじゅうやがゆ)の季語があります。
島根県出身の原石鼎(はらせきていー1889〜1951)の句に「運び来る僧皆若し十夜粥」があります。 お勤めが夜も行われるところから、信徒にお粥が振舞われている寺の樣子が伺われますが、普段は厳しい修行に明け暮れる若い僧も、運ぶ粥を通して、集まった信徒とのふれあいは、如何ばかりであろうか。

お十夜法要




   

参考資料:
「観音経事典ー観音経事典編纂委員会編ー柏書房」より引用

「浄土宗歳時記ー田原照純・藤井正雄監修ー四季社」より引用

 




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