この絵図は前回第六回分と同じく極楽浄土の様子を表しております。 天を舞う鳥も、この絵の風にそよぐ木々や、飾り物、楽器などがかもし出す音色は阿弥陀様の声そのものでありましょう。 やはり極楽をみて来られた永井辰次郎さんは「驚くのは、道場樹の有様や、風が吹くときの、微妙の音声をだすことは、とても口にいえない」と。 弁栄上人は「いつもいつも心地よきのどけき春の風がさやかに吹き渡り、宝の植木をゆるやかに動かし、珍しき音楽がしずかに聞こえるので楽しきこと極まりなし」と表現しておられます。