極楽へ行って来られた善之丞というお方は、

「又色々の化鳥*1がおりました。その声、和雅にして高く、極楽じゅうへ聞こえるだろうと思いました。その声の面白さ言うこともできません。あるいは舞い飛ぶ時もあります。孔雀(くじゃく)鴛鴦(えんのう)*2なども、その羽根は金銀珠玉であやどるようでした。羽根のはばたきの様子は大変すばらしく」
とその様子を話しています、さらに
「また舞い降りてきた花をくわえて、鳴らし、翔(か)けたり舞うのもありました」
と言っています。


曼荼羅絵図内の着色を残してある部分が本文内の化鳥



化鳥の鳴声、飛び舞う姿の華麗な美しさも又、仏法そのものです、善之丞はそのようすを目の当たりにし「仏法を説いてくれました」と語っております、法然上人も、建仁元年(1201年)2月8日の後夜に、化鳥の声を聞いておられます。

弁栄上人は 「お念仏一筋になれば、うららかなみ光の中に、み法(のり)をうたう鳥がきて、色々とこの世になき美しき歌を、心の耳に聞かせてくれます」と書き記しておられます

*1-阿弥陀仏の神通力によって作り出された鳥

*2-オシドリ


当該絵図
 



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