十六図あれこれ
選択本願念仏集十六章之図、つまり選択集の絵解きの試みは何回にも
わたって試されてきたようである。
この冊子で用いたものは、正徳年間(1711-1716)に成立したものであり
彩色版のものは天明年間(1781-1789)のものである。
一般に時代が新しくなってきたものの方が絵の完成度が高く、絵師と、監
修者である浄土宗僧侶の連携がうまくいっていると見る事ができる。
東北の浄土宗寺院に残されていた、また別の図(彩色版)では、阿弥陀様が
中央やや下部にに描かれ、右下から一章、二章、三章と始まり、やや難解
な絵解きである八章の三心のところには、深心、至誠心、回向発願心と絵
の上に文字で書かれていた。
成立年代は不明だが説明がよりしやすくなっている点、比較的新しいもの
だと思われる。
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