この絵は、あえぎながら山道を上って行く人達と、楽しく船に乗って行く人達を描いています。何を表しているのでしょうか。
 お釈迦様の時代は今から二千五百年以上も昔のことであって、年と共に世は険悪になり、煩悩は増して、悟りを開く者が無くなって来ています。また今は次のような五つの汚れに満ちた時代です。


一、飢餓・疫病・戦争などに悩まされている。

二、悪い思想が流行していて、人を悩ましている。

三、人の心が煩悩に満たされ、悪徳がはびこっている。

四、身も心も、釈尊の時代とは比較にならないほどその資質が劣っている。

五、正しく丈夫で長生きする事ができなくなっている。


したがって、今の殆どの人は、その高遠な教えを理解できず、厳しい修行に耐えることができなくなっています。
 そのような人のために、厳しい修行をして悟りを自分の力で開こうとする道(聖道門)を捨てて、阿弥陀様のお力にすがる易しい修行の道(浄土門)を私たちに勧めて下さっているのです。
 例えれば、山道を自力で歩いて行くのは容易ではないから、阿弥陀様が用意された船に乗り全てをお任せすれば楽々と目的地に行くことができるぞ、と勧められたのです。
絵画中の当該箇所


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