京都浄福寺蔵 十王図の内 閻魔王図部分

 
罪人が「私はそんな悪いことはしておりません。お慈悲をもってお許し願います」と哀願するが、獄卒(地獄の鬼)が現れ、罪人の頭髪をつかみ鏡の前に立たせる。
鏡には、海上で甲冑に身を固めた武士が、刀を振って人を斬るところ。一人は頭から血を出し海中に落ち、一人は船上で肩口から血汐が吹き出してる。船には米俵や積荷がみえ、武士は二人を殺して荷を奪うところであろう。老人は観念した様子である。


[解説に使用した参考書]
--だれにでもわかる地獄のおはなし--  佐藤俊明著  維摩出版
--こころを読む往生要集--  石上善應著  NHKサービスセンター発行